列車と船の旅 :バイキングの旅

 スウェーデンのストックホルムからフィンランドのヘルシンキへ向う船はツインのキャビンをとった。
船室の大きさのわりにはゆったりとしたシャワー室もある。備え付けのシリアラインの(船会社)マーク、アザラシの絵が入った石鹸箱がかわいい。
私とむらやんは一通り部屋をくまなくチェックして、壁一面に吊ってあったカーテンを思いきり開けた。 外の景色はどんなだとうと、胸をはずませて。
私たちがそこで見たものは、クリーム色の壁だった。・・・見なければ良かった。 ここは船内なのだから。

気を取り直して食事は名物のスモーガスボード(バイキング)。
このレストランが素晴らしい。 船の先端部分は吹き抜けになっていて、階下のバーから生演奏が流れ、その様子も眺める事ができる。 そして前方の尖った部分一面が、巨大なガラス窓になっていて、日が沈む直前にフィヨルドの複雑な地形に沿って船はゆったりと進んでいく。 まるで特大のスクリーンをまのあたりにしながら、おいしいディナーを食べるのだから、幸せな気分になる。

このカーテンの向こうは・・・