禁じられた、遊び。
written by Miyabi KAWAMURA
2009/0222
2009/03/15発行予定「禁じられた、遊び。
」お試し読み
*御案内*
こちらは、2009年3月15日HARU
COMIC CITYにて発行予定新刊のお試し読みです。
「家庭教師」と「生徒」。
ディーノと雲雀の間にある、どうしても消えない隔たり。
相手に対する想いを持て余している二人の手元に
ある日届けられた、不思議なゲーム。
そこには、
「一緒に遊ぶと仲良くなれる」
とだけ、書かれていた。
おにーちゃん向けPCゲーム「相/姦/遊戯」のパロですが、
原作ゲームをご存じなくてもちゃんとお楽しみ頂けます。
本文よりの一部抜粋ですが、「それでもいいよ」という御方のみ
御覧下さいませ。(webサンプル用に書式の一部を改変してあります)
* * * * * *
どくん、と、一際大きく心臓が脈打ち、また、正体の知れない痛みが走った。
大きく息を吐き、ゆっくりと目を開くと、ディーノは間近にある雲雀の顔を見詰めた。
伝い落ちた汗と涙とで、濡れてしまった頬。薄らと開かれ、浅く早い呼吸を零し続けている唇は、何度となく施された口付けのせいで僅かに腫れ、唾液で濡れそぼっている。無理に開かれ、初めて犯された稚い身体では、強いられた快楽を受け止めることが出来なかったのだろう。潤み揺らいでいる雲雀の黒い目は茫洋としていて、自分を抱いているディーノのことすら、見えていないようだった。
「……好き、だ、恭弥」
自分の唇から滑り落ちた言葉を耳にして、ディーノは表情を歪めた。――そうだ。自分は雲雀のことを、おそらく自分にとって最初で最後の『教え子』になるであろう相手のことを特別に思い、接してきていた筈だった。
「……、ん、……っ」
ディーノの身じろぎによって中が擦れたのか、雲雀がまた、吐息を漏らした。
甘くとろけきった喘ぎの混ざり込んだそれに鼓膜を揺らされた途端、ディーノの腰奥に、再びじくりとした熱が篭り始める。
「……ッ、ゃ、あ……っ」
もうこれ以上は駄目だと、傷付けるだけだと解っているのに、けれどディーノの身体は、勝手に動いていた。
緩く揺すり上げてやっただけで強張る、細い四肢の感触。情欲に肌を色付かせた、華奢な造りの薄い身体。雲雀の何もかもが欲しい。その衝動のまま柔らかな唇に舌先で触れ、深く重ね合わせていく。
「――ンッ、ん!」
僅かに引き、強く突く。単調でいて淫らな動きと共に生まれる、ぐちゅ、ぐちゅ、という水音が、二人きりの応接室の中に響いた。
「ふ……っ、ぁ……、っ」
胎内を弄る肉塊の動きに合わせて息を吐いている雲雀の眦に滲んだ涙を、ディーノは舐め取った。……泣かせている。誰よりも大切に思っていた筈の相手のことを、雲雀のことを泣かせているのが、他ならない自分自身であるという、現実。雲雀に『触れている』、否、『犯している』という、余りにも非現実的な、けれど間違いようの無い事実に、直面しているというのに。
「きょう、ゃ……っ」
好きだ、と。もう一度告げてしまいそうになった思いを、ディーノは噛み殺した。……好きだ、お前のことが。唇、指、髪、その全部に触れたいと思っていた。好きだ。本当にずっと、そう思っていたのに。
否、そう思っていたからこそ、なのか。……だから?
纏まりかけた思考は、しかし片端から崩れ、掌から零れ落ちていく。まるで何かに、考えることを邪魔をされているようだった。余計なことは何も考えずに、雲雀に触れていたい。抱いていたい。それだけで十分だろうと、そうディーノに囁きかけて来る、『何か』に。
「……ッ……」
『何か』の存在に意識を向けた瞬間、ふいにディーノを襲ったのは、深い酩酊感だった。
視界がぐらつき、鳶色の目が眇められる。……確実に何かが、おかしかった。けれどその『何か』が、どうしても解らない。
何故自分が雲雀を抱いているのか、泣かせているのか。
組み敷いた肢体を穿ち、快楽を貪ることに没頭しながら、けれどディーノは、その疑問を捨て去ることが出来ずにいた。
>>こんな感じの、激甘+微鬼畜な雰囲気の延々えろです。
雲雀たんを、きょっっっくげんに!! こじ開ける…!
…てゆーかもう本当に色々すいません…(苦笑)。
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