3215
−思い惑い、そして溺れる−
written by Miyabi KAWAMURA
2009/0413
2009/0504発行予定「3215」(改訂版)お試し読み
*御案内*
こちらは、2009年5月4日発行予定
「3215」(改訂版)のお試し読みです。
御参考程度の本文一部抜粋です。
それでもいいよ、と思って下さる方のみ御覧下さいませ。
尚、web上で読みやすくなるように、改行等、書式を一部変えてupしています。
* * * * * *
「……ったく、お前は。さっきから、何怒ってんだよ」
黙ってしまった雲雀が、拗ねてそうしているのだとでも思ったのだろうか。ディーノの声音は、まるで聞き分けの無い子供を宥めるときのようなそれだった。最初からあった七歳という年齢差が更に開いてしまったのだから、ディーノの気持ちも分からないではないのだが、雲雀からしてみれば、それ以上の屈辱は無い。
「とにかく、もう少しだけ眠っとけって」
「あなたの――、」
「指図なんか受けない、だろ?」
先んじられてしまった言葉は、正に雲雀が口に出そうとしていた言葉そのもので。流石にそれを鸚鵡返しにするつもりにはなれなかった雲雀が黙って睨みつけると、何が楽しいのか、ディーノは、声を立てて笑った。
「……何がおかしいの」
脈絡の無いディーノの言動は、著しく雲雀のペースを乱す。
完全に不機嫌になってしまった教え子の声に流石にまずいと思ったのか、悪い、とひとこと言って笑いを収めると、跳ね馬は、溜め息めいた吐息を零して、再び唇を開いた。
「――恭弥」
ディーノの声によって再度形作られた、自分の名前。けれど雲雀は、『自分が』呼ばれたのだとは、何故か思えなかった。確たる理由がある訳ではない。殆ど、直感に近かった。
「思い出した。……お前に拗ねられんのも、我儘言われんのも、結構好きだったんだ、オレは」
懐かしいな。
独り言のように続けられた言葉が雲雀の耳に届いたそのとき、ディーノの指もまた、雲雀の髪へと届いていた。
緩やかに梳き、手触りを確かめるように一度撫ぜて、そしてまた指先で黒髪を掬い取る。『懐かしい』、という言葉をそのまま写し取ったような仕草で髪に施される愛撫は決して強引なものではないのに、しかし雲雀は、何故かそれを振り払うことが出来なかった。
「ちゃんと眠れよ。起きたら、手合わせの続きだ」
名残を惜しむように雲雀の髪を緩く掻き混ぜて、離れていく、指先。
(――っ)
乾いた指で、掠める程度に頬を撫ぜられた刹那、立ち上がりかけた相手の服の袖先を、咄嗟に雲雀は掴んでいた。
( 中略 )
喘ぐ声と、張り詰めたような呼吸。そして合間に混ざる、動物の鳴き声めいた、吐息。
……くちゅ、と、わざと音を立てて口腔に含んだ肉塊を齧り、一度口を離して舐め上げると、びくびくと震えたその先端から、白いものが溢れ出した。
「ゃ――ッ、ぁ……っ」
拒むように啼いて、なのに細い腰は、吐精の快楽に揺らいでいる。赤い爪痕と、そして甘噛みされた鬱血の痕とが幾つも散った雲雀の両腰を掴み直すと、ディーノは、もう一度唇を開き、口淫を続けた。
幼いが故の潔癖さと頑なさで自分を拒もうとした雲雀を崩す為に、とった手段。それが酷いものであったということは、ディーノ自身、自覚していた。
下衣を剥がれ、力づくで開かされた脚。その付け根にある、感じずにはいられない場所を傲岸な手で弄られながら、それでも嫌だと言って首を振った雲雀のことを、ディーノは、まず耳から犯したのだ。――この十年の間、自分がどんな風に、雲雀を抱いてきたのか。そして雲雀自身が、どんな媚態を見せて快楽をねだり、ディーノのことを悦ばせてきたのか。
淫らな単語混じりの告白は、雲雀にとって耐え切れないものだったに違いない。
けれど、ディーノは雲雀に最後まで、全て聞くことを強いた。嫌だ、と耳を塞ごうとする手は、手首を掴んでソファに縫いとめてやった。そして黒髪から覗く耳に、唇を寄せて。
覚えている限りの睦言を全部教え込んでやった頃には、雲雀の下肢は、いつの間にか彼が吐き出してしまっていたもので白く汚れ、濡れてしまっていた。……それからは、なし崩しだ。
>>25歳の雲雀と15歳の雲雀との間で、珍しく跳ね馬が揺れてます(笑)。
でも基本は両思いで。らぶらぶで。そしてえろで…!!!
十年後跳ね馬は、微鬼畜で是非…!!!←重要
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