But I have met him, Once upon a dream.
written by Miyabi KAWAMURA
2009/1029
2009/1101発行予定新刊のお試し読み2
*御案内*
こちらは、2009年11月1日発行予定
「But I have met him, Once upon a dream.」
のお試し読みです。
御参考程度の本文一部抜粋です。
それでもいいよ、と思って下さる方のみ御覧下さいませ。
尚、web上で読みやすくなるように、改行等、書式を一部変えてupしています。
このサンプルページは【初代跳ね馬×アラウディ
Ver.】です。
ディノヒバ部分のサンプルはディノヒバSSのページを御覧下さい。
* * * * * *
なかなかに強情な鳥は、それでも声を出そうとはしない。
けれど、その方が都合が良かった。簡単に崩れられてしまっては、面白くない。
男が身体を起こすと、肩に添えられていたアラウディの手が、シーツに落ちた。無意識にだろう、弱い部分を男の目から隠すように下肢を捩ろうとしたところを、両脚の間に膝を入れることで封じてやる。その刹那、男のことを睨み付けてきた目は鋭さを失っていないのに、けれど眦だけは、感じてる様を隠し切れずに色付いていた。
「! ん、ン……ッ」
たった今まで緩く弄られていた場所に這わせられた、男の指の感触。
張り詰めた場所を、下から上へとなぞり上げるように愛撫されて、手錠で戒められた右腕が跳ねた。がちゃがちゃという音の中に、金属が金属に擦られるときの、尖った軋むような音が混じる。
アラウディの右腕を戒めている手錠――元々は彼の獲物だった手錠は、男が今までに見たことのない形状をしていた。片方の輪は普通の手錠と変わらないのに、もう一方の輪には、内側と外側に、まるで拷問具のような鋲が施されているのだ。そして今、鋲のある方がベッドポールに、そして鋲のない方が、アラウディの右手首に嵌められている。
「……辛いか?」
聞きながら、前を寛げていく。その間にも嵩を増していく肉塊は、アラウディ本人以上に正直だった。
「ん……っ、ぅ」
作り出した隙間に、男が掌を捻じ込んだ途端、きつく握られた拳。
アラウディの右腕が揺れ、その動きにつれて手錠の鋲が金属のポールを噛んだ。高くて鋭い、鳥肌が立つような音が寝室に響いたが、それすらもう、男の気にはならなかった。
――濡れている。男の指は、アラウディ自身から滲み出した先走りのぬかるみと、湿った肌の熱さを感じ取っていた。
「……よく効く薬だ」
感心した風に言うと、男は手の中のものを握り締めた。
「今までに、自分で使ったことは?」
「ッ……、ぁ、んっ」
ある筈がないか、と意地悪く耳元で囁いて、淡い色の髪から覗く耳殻を舌先でなぞる。
下着の薄い布越しに掴み取った肉塊を押し撫でるたびに量を増したぬるい蜜が音を立て、男の見ている前で、アラウディの身体は痙攣するように震えた。
…このあとはみっちり陵辱えろです。
でもテーマは「運命の恋」なんだよ…!!!←一応主張してみる。
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