Ti
e` piaciuto?
written by Miyabi KAWAMURA
2007/0504
2007/0504新刊雲雀恭弥お誕生日本(一部抜粋)
「誕生日に、無駄な痛い思いさせたくねーんだよ」
分かったな、と甘く念を押すと、そのまま掠める程度に唇を重ねる。それを避けずに受け止めた雲雀は少し黙り、しかし何を思ったか、自分の頬に添えられたディーノの手首を逆に掴み返した。
「そんなの知らない」
「恭弥」
「あなたの考えてることなんて。僕には関係ないよ」
鳶色の目を見上げたまま、雲雀は掴んだ手首を押し返した。両頬を包んでいた掌が離れ、指先が肌に触れる。ディーノの右手の親指が自分の唇の端を掠めたとき、雲雀はその爪先を浅く咥え、軽く歯を立てた。
「こら。悪戯すんなよ」
咎める意味の言葉を言いながらも、ディーノは雲雀の好きにさせたまま、行為を止めさせようとはしなかった。掴まれた左手首の拘束を解くと、その手で雲雀の黒髪に触れる。
髪を撫ぜる手の感触に目を伏せると、雲雀は咥えていた指を甘噛みし、爪先に舌を這わせた。
「いい加減にしろ」
雲雀から仕掛けられた珍しい悪戯に吐息を漏らすと、ディーノは左手で細い顎を捉えて上向かせた。薄く開かせた唇に自分のそれを触れ合わせると、顔を傾け、雲雀の口腔深くに舌を滑り込ませる。
上顎を舐めて歯列を擽る。舌先を擦り合わせ、きつく絡める仕草を繰り返すと、息継ぎをした雲雀が、混ざり合った二人分の唾液をこくりと飲み下す音が小さく聞こえた。
それを合図に、ゆっくりと身体を離す。濡れてしまった雲雀の口元を拭いてやると、耳元に唇を寄せ、耳朶を噛んだ。
「大人しくしてろって言ったろ。……これ以上煽んな」
しかしそう言うディーノの手は、雲雀の薄い肩を掴んでいた。
ぐ、と力を篭めて雲雀をソファに仰向けに倒すと、揶揄するように微笑う。
「それとも……このまましたい?」
答えを促すように唇に指で触れると、雲雀の手がそれを止めた。
「……あなたは?」
「オレ?」
見上げる雲雀と見下ろすディーノの目が、ひたりと重なった。
黒い色に惹かれるように身体を寄せ、雲雀に覆い被さると、答える代わりに瞼の上に唇を落とす。そのまま頬を辿り、顎先に口付けて咽喉に唇を押し当てると、細い身体が撓った。
投げ出されていた雲雀の腕が持ちあがり、右腕からすっかり温くなってしまったタオルが滑り落ちる。それに構わずディーノの背に掌で触れると、雲雀は相手の肩口に顔を埋めるようにして、何事かを囁いた。
>>こんな感じで、延々甘いちゃです。
2007/0504発行「Tie'
piaciuto ?」雲雀お誕生日本のお試し読み。
5年後設定。ディーノが「恭弥のいう事なんでも聞いてやる」宣言をしていちゃつく話です。
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