lethal dose 50
written by Miyabi KAWAMURA
2007/1106

DH_R15.M12>9月のお題>嫉妬
11/4発行「lethal dose 50」にて完結済



*御案内*

こちらは、2007年11月4日ディノヒバオンリーにて発行致しました本のお試し読みです。

薬でめろめろになってる雲雀が読みたい! 書きたい! という、
結構頭が弱い感じの衝動に押されて書いたお話なのですが、最終的には
切なめシリアスに落ち着きました。落ち着いた筈。

本当に、御参考程度の本文一部抜粋です。
それでもいいよ、と思って下さる方のみ御覧下さいませ。

…ちなみに、雲雀は全編通してにゃんにゃん言ってるだけです。本気すいません。




*  *  *  *  *  * 




 僅かに混じるノイズ越しに聞こえる声。
直接会ってするのとは違う会話に若干の不自由を感じながらも、今はその距離感こそが有難かった。電話の向こう側にいる相手が何を一番聞きたいのかを知っていて、けれど敢えてそのことには触れずに済ませたい、というのが、ディーノの本音だ。
「なかなか、顔見せに行けねーのは残念だな。……ああ」
携帯電話を首と肩の間に挟み、机の上に広げていた書類を纏めながら、この部屋に――キャバッローネ当主の執務室の中に、もう何十年間にも渡って置かれている螺子巻き式の振子時計の文字盤へ目を遣る。

午後、十四時三十二分。

「……悪い、今から少し用があるんだ」

弟弟子を騙すのは気が引けるが、完全な嘘、という訳でもない。

すみません、と謝られ、慌しくてすまないのは自分の方だ、と返したディーノはしかし次に言われた言葉に、一瞬動きを止めた。――電話越しであったため、反射的に顰められた表情を相手に見られずに済んだことに安堵しつつ、けれどここに来て更に精度の上がったボンゴレの超直感相手に、誤魔化しきれないかもしれない、という一抹の不安が浮かぶ。しかし、かといって全てを事実のままに伝える訳には、いかなかった。

「大丈夫だ」

努めてはっきりとそう言いきり、相手が何か言い募ろうとする前に、続けた。


「大丈夫だ。……恭弥なら、部屋で、大人しくしてる」


……何が、大丈夫なものか。

そう自嘲しながら、けれど今は、それしか言えなかった。


〜(中略)〜


 ひたりと全体を包む粘膜の湿った熱さに、雲雀が目を見開き下肢を捩らせた。ディーノの口腔で愛撫され、肉塊は簡単に熟れた。……底の見えない、欲情。雲雀を蝕む淫らで俗悪な薬の、たちの悪さはここにあった。

強制的に引き摺り出される欲は、ひとりで堪えられる類のものではない。ましてや、雲雀はまだ、子供なのだ。本人の意思とは関係無しに、陥落する身体。それに雲雀が抗おうとする度に、おそらく薬の量は、増やされていったのだろう。犯人達にとっては、類稀な見ものだったに違いない。――冷たく未成熟な印象を持つ獲物が、淫らに崩れていく様は。

 ――巡らせた思考を、ディーノは無理矢理止めた。
今は、雲雀を楽にしてやることだけに、集中しなければならない。それが出来ず、ただ心を怒りに任せてしまうなら、自分が雲雀を看る意味と、そして資格は無いのだ。



 組み敷いた身体の感触に、ディーノは意識を据えた。
裏筋に舌をあて、舐め上げながら辿り着いた先を吸うと、いつの間にか金色の髪に絡んでいた細い指先が震える。雲雀が気持ちが良いと感じることだけをしてやりたくて、ディーノは先端の窪みに尖らせた舌先を添えた。

敏感な器官を、しなやかな肉で愛撫する。窪みから浮き出る蜜は全部、流れ落ちる前に舌で掬い取った。

「! ――ッ、ぁ、ゃあっ」

びくびくと、雲雀自身が口腔の中で動いた。いきものの様なそれを根元に添えた指で支え、先端を甘く噛み扱きながら、柔らかな袋をきつく揉む。

「……ん、んんっ」

甘い呻きが耳に届いた瞬間、ディーノの咽喉の奥を、濃くどろりとした液の固まりが打った。
それを飲み下し、わざと舌の上に残した残滓を雲雀自身に擦り付けながら顔を退くと、ディーノは身体を起こして雲雀の髪を撫でた。

額から流れた汗が頬に伝い、首筋まで薄らと上気した肌は、大人になりきっていない肢体独特のしなやかさと弾力をもって触れた指先に吸い付いてくる。

「ゃ、だ……っ」

頬から首にかけてを細やかに愛撫され、潤んだ、どこか焦点の合わない瞳でディーノを見上げる雲雀の口から、拒む言葉が零れ落ちる。――が、それは刺激を厭ってのことではない。

「そ、こ、ゃッ……」

震えながら伸びた雲雀の指が、自身に触れた。

「――ッ、ぅ、んぁ」

は、と息を詰めて指を絡め、おぼつかない手つきでそこを扱き始めた雲雀を見下ろす鳶色の目が、遣り切れない痛みに顰められる。

「……、ん、ぅ……ッ」
「恭弥」
「……も……っ、とっ」

触って、とねだる代わりに、雲雀は先端を指の腹で擦る。爪が当たる度にびくりと膝が揺れて、大きく開かされた両脚の間にいるディーノの身体を締め付けた。――けれど、震え力の入らない指でする稚拙な自慰では、望んだ快楽を得ることは出来ない。








>>…と、こんな感じで、ひたすら濡れ場な感じ(…。)の、でもシリアスなお話です。
雲雀の一人エチっぽい場面なぞは、完全に作者の趣味です。←ひらきなおり。





 
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