bloody honey
written by Miyabi KAWAMURA
2008/1219
2008/12/29発行予定「bloody honey 」お試し読み



*御案内*

こちらは、2008年12月29日コミックマーケット75にて発行予定新刊のお試し読みです。

ディノヒバで吸血鬼ネタ
雲雀さん→吸血鬼。
跳ね馬→魔物狩。

ディーノに狩られた雲雀が、塔に閉じ込められて飼われちゃってる話

…という、完全にイロモノ(笑)なお話です。

本当に、御参考程度の本文一部抜粋です。
それでもいいよ、と思って下さる方のみ御覧下さいませ。
尚、web上で読みやすくなるように、書式を一部変えてupしています。

ちなみに、出来上がりはがつんとえろいです。
「吸血鬼ディノヒバのえろが書きたかったんだよ!」と、もうそれだけの本です。



*  *  *  *  *  * 


 掌の下でぬるついた液体の正体は、相手の汗だろうか。
ふと考えて、けれどディーノはすぐにそれを否定した。


 どれだけ抱いても、掠れた声すら出せなくなるくらいに啼かせても、雲雀の身体にはどこか冷たい、氷を孕んだような冷たさが残る。――血の通わない魔物、という言葉があるが、それは間違いだとディーノは思う。魔物の身体にも、血液は流れている。ただそれは確かに、人間の身体に流れているものとは趣を異にしていた。
赤く、しかし冷たい体液。雲雀の、吸血鬼の身体の隅々までを巡る血管の中を流れるそれは、細い肢体に酸素ではなく、魔素を満たす役目を果たしている。

「――、っ……ぁ」

奥を穿った刹那、それに合わせるように、雲雀が声を漏らした。
びく、と震えた薄い背が反り、火蜥蜴の作り出すオレンジ色の光が、肩甲骨の尖りをなめらかに光らせ、浮き上がらせる。

「ん……っ、ン……ッ」

正気のときは後ろから犯されることを嫌がるのに、こんなときだけは、雲雀はそれを拒まない。両腕を革鞭で後ろ手に縛られたままベッドにうつ伏せに組み伏せられ、シーツに口元を埋めて。……息苦しさすら快楽に繋がるのか、ディーノ自身を後ろの口に飲み込んだまま、吸血鬼はしきりに下肢を身じろがせていた。

「ぁ、や……ッ、ァ、っ」

ディーノによって左右からきつく掴まれている腰は、不自由にしか動かすことが出来ない。

「嫌、なら……、もっと、奥?」
「! ――ッ、んんッ」
「……っ、ぁ」

きつく閉ざされた場所を擦るように抜き、そして突き入れて、更に深く抉る。
浅いところを弄られるのも、胎内の、複雑に折り重なった襞の合間を嬲られるのも、雲雀はその両方共に酷く弱い。


 ざわりと蠢いた柔襞の感触を、ディーノは唇を噛んで堪えた。自身に絡みつくそれは、病み付きになるような強い快楽をディーノに与えてくる。……ぬるりと、硬く尖った雲雀の腰骨の上で滑った指先に、ディーノは力を篭め直した。薄く張った、柔らかな皮膚。体液にまみれ、湿り気を帯びたその感触は、表面だけはディーノの身体と同じように体温を上げているがしかし、内側を暴いてやれば、きっと冷たいままなのだろう。――雲雀が胎内に孕んでいる、溶け落ちることのない氷。それこそが、雲雀が魔物である、吸血鬼である明確な証のように、ディーノには思えてならない。


 相手の後孔に穿った肉塊をそのままにして腰を引き上げ、膝を立たせてやった途端、雲雀の前が弾けた。

「ン……、っ、ぅ」

固い切っ先で偶然に擦られた場所が余程良かったのか、下肢を高く掲げる淫らな格好をさせられたまま、感じきった吐息を漏らす吸血鬼は、シーツに据えた双眸を、ゆっくりと瞬かせている。――その、本来黒い筈の雲雀の目は、しかし未だ赤いまま、だ。

「恭弥……、」

案の定、呼んでも反応が無い。ディーノは、僅かにだけ表情を厳しくした。


>>…と、こんな感じで。えんえんえろです。ぎゃー。


 



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