■異種交配-inter bread-■

2009/6/30
6/28 獣耳付ディイノヒバプチオンリー発行『異種交配-inter bread-』より一部抜粋


*御案内*

こちらは、
2009年6月28日発行『異種交配-inter bread-』のお試し読みです。
雲雀恭弥(動物界脊椎動物門哺乳網霊長目ヒト科ヒト族『猫』)の家庭教師となった、ディーノ(動物界脊椎動物門哺乳網霊長目ヒト科ヒト族『犬』)。わんこな家庭教師がにゃんこな生徒にはつじょうきのてほどきをする可愛い話…になる筈が、何故か微シリアスになりました。R18本ですが、お試し読みの一部抜粋につき閲覧制限無しです。

web上で読みやすくなる為、改行等、一部書式を変えてupしています。


「……発情期?」
「ああ。自分で分かんねぇ?」

 なんとなく変な感じがするだろ、と聞いても、雲雀は益々眉を顰めるだけで、いまいち納得してはいないようだった。

「勝手に決め付けないでくれる」
「決め付けっつーか、間違いないと思うぜ。匂いもするしな」
「……匂い?」

 自分では気付かないのか、鸚鵡返しに呟いた雲雀に向かって、ディーノは声を掛けた。

「仕方ねぇな。来いよ」
「……、なに」
「疑ってんだろ? もう一度、確かめてやるから」

 少し考える風に目を伏せた黒猫が自ら近付いて来るのを、ディーノはその場所で待った。
『犬』と『猫』。自分と雲雀とでは種族は違うが、この時期のオスが敏感なことに変わりはない。雲雀自身、己の変調の理由を知りたいとは思っていたのだろう。しばらくが過ぎた後、黙ったまま一歩を踏み出し、隣、というには少しだけ距離のある位置で立ち止まった雲雀の右腕を、今度はゆっくりと、壊れ物を扱うような仕草で、ディーノは掴んだ。

「何、固まってんだよ」

 いつになく息を潜めている雲雀の様子が妙に稚く見えて、自然、ディーノの声も柔らかくなる。

「大丈夫だ。別に、痛いことなんてしねーから」

 強いない程度の強さで掴んだ腕を引き、雲雀の身体を半歩自分の方に近付けさせると、ディーノは顔を傾けた。雲雀の首筋に口元を埋め、シャツから覗いている白い肌に唇を寄せていく。

「……ディー、っ」

 吐息に肌を擦られるのがくすぐったいのか、雲雀の身体が強張った。それに構わず目を閉じ、頚動脈の感触を唇で探し当てると、ディーノはそこを、舌先で小さく舐めた。

「――ッ、ん」

 息を飲む気配。身じろいだ雲雀が逃げをうつ前に、ディーノは左右の手で、相手の肩より少し下、二の腕の辺りを掴んだ。相手を怯えさせない程度に力を篭め動きを制して、舐めた場所を、今度は歯列でじっくりと噛んでいく。わざと犬歯を当て、ちくりとした刺激を送ってやると、その途端、雲雀の体温が上がったのが分かった。







>>甘い話になる筈が、何故かこの後、じゅうかんのごうかんに。
でも後悔はしてない。


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