青山御流の基本形は、「真・行・草」の3体あります。

 一本の草木は、天の恵み、地の恵みを受け地上に姿を現わし、双葉を出し、本葉を出し、枝葉を広げ、花を咲かせ、実を結び、その草木としての本来の生を全うし、やがて枯死し、大地に帰ってゆきます。

 この悠久、無限なる大自然の運行の中にある一本の生命の一生の姿のうち、特徴ある3つの体を、「真・行・草」としたのです。この3体に、「生」と「死」という命あるものにとって最大の命題が含まれています。

 器を大地とし、そこにひとつの「生命」の象徴としての花を活ける。それが青山御流の花です。

 真の体は「出生の美」(しゅっしょうのび)を表し、自然の恵みを受け生命が発生し、未来に向かい伸びようとする体です。人間にとっても、心身ともに素直に伸びゆくころの体といえます。






花材/クルクマ
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