王国設立の理念
王 国 憲 章
T
王国の言う所の≪プラモデル≫とは
第一には文字通りのプラモデルの事也。
≪プラモデル≫の存在に依って初めて、我王国が存在するが故に。
しかし同時に広義の意味に於いては
模型と模型に関する各種事物を包含する事を否定しない。
なんとなれば≪プラモデル≫とは本来それらと不可分であるが故に。
物としての≪プラモデル≫と
それを趣味として愛する主観としての≪精神≫とによって
生まれ出づる所の≪理念≫そのものが
我≪プラモデルの王国≫の正体である。
王国に実体はないが
理念が実在であるが故に王国もまた実在である。
U
王国は普遍である。
普遍であるが故に現世(うつしよ)の何処にも現はれ出づる。
しかし我等が≪プラモデルの王国≫は
その中でも特に日本国を発祥の地とし
プラスチック製組み立て模型をして
≪プラモデル≫と呼称する文化圏に醸成された理念を以って
その国土領土となす。
文化は即ち国家であるが故に。
V
≪プラモデル≫を愛する全ての人々は
その望みたる時に
王国の民たる権利を有する。
W
王国の全ての人々は
≪プラモデル≫の製作、取得、鑑賞その他に関する
自由な楽しみの全てを享受する権利を有する。
X
王国の全ての人々は
≪プラモデル≫の素晴らしさに関して
王国以外の全ての人々に
啓蒙する事が望まれる。
Y
≪プラモデル≫という楽しみの門の間口は常に広く
またその懐は行きつく果てもない程に奥深いものであると
覚ゆべし。
Z
王国の全ての人々が
汝と同じ楽しみ方の道を歩む人々ではない。
しかし
王国の全ての人々は
汝と同じ≪プラモデル≫を愛する人々である。
以って広き心で隣人を愛すべし。
さすれば自らの中にも
新たな光
射すべし。
[
≪プラモデル≫を賤しめた者は
何人(なんぴと)も王国の民となる権利はこれを認めず。
但し悔い改めた者は許される。
\
王国の全ての民は
切磋琢磨する事が望まれる。
]
集い、そして語るべし。
そこに
≪プラモデルの王国≫が現れるなればなり。
タイトルの獅子は、嘗て王国に栄えある名声を記した
セントラルモケイ社の社章をシンメトリカルに配したものです。