 西暦２０００年にあやかり、２０００年最初に王国のトップページを飾るのはコグレＳＦシリーズの名作「空想科学水陸両用原子力ミサイル快速艇マーキュリー２０００」。ゼンマイ動力ながらホイール＆スクリューのフルタイム２ウェイドライブ機構を有し、映画「ミクロの決死圏」のプロテウス号を彷彿とさせるキャビンのデザインが印象的なオリジナルＳＦキットです。 ２基の大型ミサイルが如何にも当時のメカデザインを踏襲している感じですが、意外にもこのキットのミサイルはスプリングによる発射機構を有していません。しかしそのギミックを排する事によってミサイル本体は直径を４ミリまで絞り込まれ、７９ミリという全長と相俟ってスレンダーなデザインとなっています。それが逆にしなやかな肉食獣の爪ようなスパルタンなイメージを持つ独特な印象に仕上げられている所がコグレデザインのマジックといえるかもしれません。 一方で船体後部のメンテナンスハッチ２枚が開閉可能であったり、レーダー、スイッチ板、レバー、ハンドル、防火壁が別部品となって細かく再現されたコックピット等、今でも充分に通用しそうなハイセンス（…おっと、この表現は今では通用しそうにありませんね。気になる向きは今風に「バッド（カッコイイ）」とでも読み替えて下さい…）なプラモデルです。 |