戦車以外の軍用車両が大好きな日東科学の中でも出色なのがこのＭ８Ａ１トラクターカーゴです。複雑なキャビンは今から四半世紀も前にスライド金型で立体射出した精密な物で、多数の部品で構成された素晴らしいキットです。初版はモーターライズでしたが（パッケージ上段）、ニットーがプラモデル作りを休止する直前に再版したこのボックスアートのバージョンは他のキットの例に漏れずディスプレイキットとして（パッケージ下段）リリースされました。初版当時のオンタイムでの経験が無かったモデラーさんも、突然模型屋さんに現れたこのキットを見て思わず購入された方もいらっしゃる事と思います。 Ｍ４１の車体をベースに作られたこのトラクターカーゴは非常に魅力的な雰囲気を持っており、ディオラマの世界でも良い演出をしてくれそうですね。確かに一部モールドが甘かったり、ゴムキャタを考慮して起動輪はスプロケットの歯が正確に再現されていないなど、時代を感じさせる部分はありますが、タミヤのＭ−４１から部品を流用してもディティールアップをしてみたくなる逸品です。 |
 資料提供：松井康真氏 |
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