むらやんとふたたびたびにでた

むらやんがロンドンにやってきた

5年間のロンドン滞在中、休暇を利用してふたたびヨーロッパを旅行する機会に恵まれた。 かつての旅の時は日程の都合で長居をあきらめた場所、まだ足を踏み入れていない箇所、または同行者につきあって、何度も同じ場所に戻ることもあった。 同じ場所を訪れてもその度に新しい発見もあれば、季節が違いにより、全く異なる印象を受けたりする。

1994年7月、無事ロイヤルカレッジを卒業し、8月はエキジビションの準備でオランダに一週間滞在したり、引っ越し(日本へ!)の準備をしたりで、目まぐるしい日々を過ごしていた。
そんな9月の初め、
《久々にむらやんがロンドンにやって来た!》
5日ほどロンドンに滞在した後、一緒にスペインとポルトガルに行くために。

ロイヤルカレッジに、リスボンの美大と交換留学の制度があり、そこの宿舎に4週間滞在できるよう、学校から手配もしてもらった。 その滞在予定の10日前にロンドンを出て、それまでのあいだ、スペインとポルトガルを回ろうという予定で出発した。

むらやんとの旅行歴は長い。
最初の旅行は学生時代、夏休みにアメリカに一カ月旅行した。 二人とも海外旅行も、飛行機に乗るのも初めてだった。
国内はあげればキリがない。沖縄、神津島、三宅島、大島。冬はスキーに行ったり、もちろん、前回の100日間のヨーロッパ旅行も一緒だ。
そんなわけでお互い気心は知れているし、むらやんと一緒だといつも愉しいハプニングがあったり、エキサイティングな旅となるので、私はとても楽しみにしていた。
なぜそういうことになるかは偶然ばかりでなく、気があうというのか、どちらかの思いつきにすぐ意見がまとまり、乗ってしまい、いつもの自分以上に行動的になれるのだ。

今回のスペイン旅行もそんな愉快な相乗効果で楽しい思い出がたくさんできた。
また、この5週間で、今までのことを整理し、将来を考える上でも貴重な時間となった。

それではこれから今回夢中になって回ったスペイン旅行とポルトガル情報も交えてお話しましょう。

RCA前にて

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