フジミ模型株式会社
  
≪特報≫ 海底軍艦 轟天號 フジミより発進!


キットレビュー4


 キットレビュー3では高見@ねこにいプロダクツのフルハル素組作品を紹介させて頂きましたが、今度は喫水の艦船モデラー…おっと、間違いじゃないけど誤変換(^_^;)…生粋の艦船モデラーであるT.M氏の製作したシーウェイモデルを御覧下さい。T.M氏は毎年数回の艦船系模型コンテストに常連として作品応募をされている方で入賞経験もある大の艦船模型ファンです。
 さて、一般的に艦船模型というものは「ストレート塗装」が主流となっています。実物の性格上、軍艦と言うモチーフでは流石にカーモデルのようなコーティングや研ぎ出しはないものの、苛烈な状況で酷使される兵器でありながら、AFVのようなヨゴシ塗装は艦船模型の主流ではありません。所がT.M氏はそのストレート塗装以外にも意識したヨゴシ塗装を行って新境地にチャレンジしておられます。
 今回の轟天号作例は将にそのテイストで作られたものです。最初T.M氏から送られてきた画像を見た私は意外な展開に少々驚いたのですが、彼のコメントを読み進むうちに次第に彼の作品に引き込まれて行くのが分りました。

 キットに使用した塗料、素材は以下のものだそうです。
 【使用塗料】
 ・タミヤアクリル:フラットブラック
 ・タミヤエナメル:フラットレッド、レッドブラウン、ハルレッド、フィールドブルー、ライトシーグレー、カーキ
 ・グンゼの缶スプレー:クリアーブルー(海面に使用)
 ・その他:波板シート・大(タミヤモデラーズギャラリー限定)

 ではT.M氏のコメントと共に作品を御覧下さい。
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 まず製作に当たって頭の中でイメージしたことは、「マンダとの闘いの後もドック入りすることなく、世界平和や各地での怪奇現象究明に出動している海底軍艦が、しばしの休息で佇んでいる状態」を作ることでした。
 私は普段から艦艇模型を製作する際には、外洋航海の連続で汚れてしまった状態を再現したいことと、軍艦の持つ重厚さを出したいことなどから、比較的暗めの塗装にすることが多いのですが、このキットも同様に塗装すれば「しばし休息」しているところや航海中の場面を再現出来ると考えて、実行しました。

 土曜日と日曜日の夜に少し、火曜日の夜に少しといった感じで製作し、合計で6〜8時間かかったかと思いますが、早い方なら半分くらいで済むかも知れません。
 

 製作方法ですが、まずはインスト通りに組み上げて、全面をくまなく黒く塗ってしまいます。ただし、前部のカッターと後部のフィンの下部(船体に隠れる部分)は、後からでは色が回らない可能性があるので、この部品とその「切り口」周辺は先に塗装し、その後で艦底部品を接着しました。
 洋上模型という性格上この部分を積極的に可動させる事は無いので私はここの塗装を厚めにしましたが、もし他の方が私と同じように厚塗りをした上でこの部分を可動にするのであれば部品か「切り口」を削って、こすれないようにする必要があるかもしれません。

 艦底部品を接着した時、少しだけ船体の方が幅が大きくなってしまいました。そこでデザインナイフの刃の裏側でなだらかになるように削り、紙ヤスリで仕上げました。この時、艦底部品下面を上面よりも小さくし、前後方向から眺めた時に丸みを感じられるようにしてみました。ここは作り手によっては逆に広げて強調する方もおられると思います。削ったことで消えてしまった凹モールドはPカッターで慎重に再現しました(少し失敗した個所があります)。

 次に赤・茶色系で各部に軽くドライブラシをします。鉄部分、木甲板、ドリルなど、場所に構わずところどころ置くように塗ります。喫水線周辺はやや多めにしました。その後、船体はフィールドブルー、木甲板はバフ、ドリルとカッターの刃の部分はライトシーグレーで軽くドライブラシしました。特に、ドリルとカッターをインスト通りに塗装すると、私の作品ではそこだけ浮いた感じになってしまうので、光沢を落とした場合にはグレー系になると考えてライトシーグレーを選びました。
 

 海面は波板シート(大)を使い、裏からクリアーブルーの缶スプレーで塗装しました。そのシートの下に黒い布(今回は椅子のクッション)を敷いて撮影しました。
 左の写真は参考までにピットロード社のイ−13を横に置いたものです。私は主に1/700艦船を製作していますので、このフジミの轟天号は他の艦船と並べて楽しめるのが満足です。
 氷川丸や航空機を見る機会のある方なら、同じスケールのキットを作って並べてから実物を見に行くと、本物の大きさを実感する手助けになるかも知れません。


ねこにいプロダクツ補足:轟天号とのサイズ等の比較

艦名 全長 重量 速力(水上、水中、空中、地中の順)
イー13 113.7m 3.603トン(水上排水量) 16.7ノット、5.5ノット、−、−
イー400 122.0m 5.223トン(水上排水量) 18.7ノット、6.5ノット、−、−
轟天号 150.0m 10.000トン 80.0ノット、50.0ノット、マッハ2、20キロ

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